ぽっかり開けた口の中が真っ黒なことから“のどぐろ”と呼ばれるようになったこの魚、体は赤いので一般には“アカムツ”としてなじみがある。体長30センチほど、大きな目と口が特徴。深海に生息し、なかなか水揚げされないため、高級魚として取引されているが、地元でもお祝いの日の定番として人気が高い。まろやかでコクのある脂の乗りがよく「白身のトロ」「赤い宝石」などの異名があるほど。漁港の浜田などではセリや店頭で脂質含有量を測定し表示して取引しているのだとか。焼き物・煮物にすると格別。新鮮なうちは刺身もおすすめ。
「のどぐろ」という呼び名の発祥地ともされる浜田漁港の“のどぐろ”。浜田市では「浜田市の魚」に選定していて、沖合底びき船が、8月から翌年5月の期間に漁獲した、サイズが80g以上の高鮮度のものを「どんちっちノドグロ」としてブランド認定しています。
旬 9月 10月 11月