中国地方随一の江の川(ごうのがわ)と天然の自然林がある島根県美郷町では、野生のイノシシを捕獲し、“おおち山くじら”というブランド名でイノシシ肉を売り出している。捕獲したイノシシは、いきたまま解体施設に運ばれ、新鮮な状態で処理されて、すぐに冷凍されるので臭みが少ない。夏に捕獲されるイノシシ肉は、脂肪分が少なく、適度な歯応えであっさりとした味わいなのに対し、冬に捕獲されるっものは、しっかりと脂肪を持ち、なめらかな食感がおいしい。シンプルに焼いて塩こしょうで味を調えると、野趣にあふれた味わいが楽しめる。