古来より縁起の良い食材として知られている生姜を、ハート型のしょうが糖にして薬袋に詰めたキュートな”恋の甘方楽”。しょうが糖は、砂糖と生姜を煮詰めて固めることから「恋が固まる、縁を固める」といういわれがあり、昔から恋の成就を願って作られた縁起物だ。天然色素でほんのりとしたピンクに染められた昔風な紅色のしょうが糖は、独特の香りがある島根県出西産しょうがの辛みと砂糖の甘さが絡みあって、辛さと甘さが葛藤するような恋の難しさにも似た絶妙の味わいが楽しめる。
製造するのは、江戸時代から創業300年を誇る老舗、來間屋生姜糖本舗。「スサノオ伝説」に伝わる斐伊川周辺、出西地方でのみ収穫される幻の生姜「出西生姜」を皮ごとすり下ろし、その絞り汁と水、上白糖を加えた鍋を火にかけ、じっくりと時間をかけ煮固める手の込んだ仕事。しかもガスでは均等に火が通らないため、こちらでは炭火を使って煮詰めるという昔ながらの作業を守り続けている。